藤原仲麻呂にも奈良時代にも興味が薄く、教科書レベルの知識しかなかったから、感想は山ほど。
藤原氏ブランドを高めた立役者
等々、歴史書とは勝者の物語なのねということがまざまざ。
算道に明るく合理的、先進性もあって実行力のある政治家なんだけど虚栄心が強い、頭がキレるけど嫌われ者タイプ?
「政権確立期には、儒教理念に基づく民の生活安定や負担軽減を志向する仁政を行っていた」が「私的な側面が強くなって」しまったっていうのが、ほんと文字通りなのかな。
正直、馴染みのない人だらけで読み進めにくい時代だったけど、三谷幸喜だったらこういう人を面白いドラマにするんだろうな…。
あと、あとがきの「為政者が疫病の流行という国家危機をどのように乗り越えるのかという現代にも通じる課題」という一文に、膝を打つ気分。